laravel(v5.3)のインストール~初期設定
2016-11-16 20:27
こんにちは。開発担当の萩原です。
先日、「laravel」というフレームワークを使ってAPIのようなものを実装いたしました。
今回はその際のインストール~初期設定についてまとめたいと思います。
なお、困った時のマニュアルはこちら
■公式マニュアル
■日本語翻訳(laravel)
インストール
サーバ必要要件
laravelを動作させるためには下記の要件を満たしている必要があります。
– PHP 5.6.4以上
– OpenSSL PHP拡張
– PDO PHP拡張
– Mbstring PHP拡張
– Tokenizer PHP拡張
– XML PHP拡張
依存パッケージの管理に「Composer」を使用しているので、
Composerが使えるようになっている必要があります。
上記の条件を満たしておりましたらインストールを開始します。
laravelをインストール
.composer/vendor/binのパスを通してから、
以下のコマンドでComposerでLaravelのインストーラを
ダウンロード・インストールします。
1 |
composer global require "laravel/installer" |
インストーラのインストールができましたら、
以下のコマンドでlaravelをインストールします。
“inter-edu”の部分は任意の名前で結構です。
1 |
laravel new inter-edu |
これでlaravelのインストールは完了です。
設定
ファイル・ディレクトリについて
- .env:環境設定ファイル
- app:モデル置き場
- app/Http/Controllers:コントローラ置き場
- app/Http/Middleware:ミドルウェア置き場
- config:設定ファイル置き場
- public:ドキュメントルート
- resources/lang:翻訳ファイル置き場
- resources/views:ビュー置き場
- resources/views/layouts:レイアウト置き場
- routes:ルーティング置き場
- storage:laravelのログ置き場
よく使うのはこのあたりになるかと思います。
storageには、キャッシュドライバやセッションドライバを
fileに設定した際に必要なファイルも作られます。
ディレクトリ権限の設定
以下の2つのディレクトリの権限をwebサーバが書き込める権限に変更します。
– storage
– bootstrap/cache
.envの設定
まず、.env.exampleをコピーしてして.envにリネームします。
その後、
– APP_KEYを設定。公式マニュアルによると32文字が推奨です。
– DBの接続先の設定
– キャッシュドライバの設定 例)CACHE_DRIVER=apc
– セッションドライバの設定 例)SESSION_DRIVER=apc
セッションドライバーについて
array以外のドライバーであれば何でも良いと思われますが、
セッションを有効にしないとフォームのトークンやデータの受け渡し、
フラッシュデータなどが使えないので注意が必要です。
キャッシュとセッションについての詳細はこちら
https://laravel.com/docs/5.3/cache
https://laravel.com/docs/5.3/session
各種設定
configディレクトリに各設定ファイルが入っていて、
database.phpやsession.php、cache.phpなどがあります。
ローカライズの設定
configディレクトリのapp.phpで設定できます。
“timezone”や”locale”を設定します。
翻訳ファイルは resources/lang ディレクトリ配下に設置します。
例)バリデーションメッセージを日本語化する場合
app.phpの”locale”に”ja”と設定し、resources/langに”ja”というディレクトリを作ります。
そのディレクトリにvalidation.phpという翻訳ファイルを設置します。
翻訳ファイルについての詳細はこちら
https://laravel.com/docs/5.3/localization
これで基本的な設定は完了です。
ルーティング
ルーティングの話になると、laravelの設定からは
少し外れてしまうのですが紹介させていただきます。
ルーティングのファイルはroutesディレクトリに入っています。
webインターファイスのルーティング設定はweb.phpに記述します。
記述の方法はたくさんあるのですが、基本の形は
1 |
Route::get($uri, $callback); |
となります。
例)ユーザの新規登録画面の場合
1 2 3 |
Route::get('/user/add', function(){ //処理 }); |
こんな感じなるかと思います。
ルーティングについての詳細はこちら
https://laravel.com/docs/5.3/routing
以上となります。ご参考となりましたら幸いです。